フランス国王~カペー朝の君主たち 3 神殿騎士団に呪われた(?)末期

◆十代目 勇敢王フィリップ三世  1270~1285年 偉大な父王を持ったがためにその影響は大きかったのか、父のような聖人になろうと志したものの、どちらつかずの優柔不断な王でした。 政治は寵臣に頼りっぱなし、死別した王妃 … 続きを読む

フランス国王~カペー朝の君主たち 2 尊厳王フィリップ2世と聖王ルイ9世

◆七代目 尊厳王フィリップ二世  1180~1223年 カペー王朝屈指の名君であり、のちに尊厳王と呼ばれました。 まず主膳長を廃止、次に尚書長を空位し、限られた家門が独占している官職の権力を弱めます。 そしてカロリング王 … 続きを読む

フランス国王~カペー朝の君主たち 1 始祖ユーグ・カペーは選挙で王になった

987年から1789年まで続いたフランス王朝。中世の君主だったカペー朝の王たちのエピソードを時系列に紹介します。 革命で王位を失ったルイ16世がルイ・カペーと呼ばれたように、カペー家がフランス王朝の始祖になります。 ◆初 … 続きを読む

国防の常識~昭和十年大日本帝国軍~

以下のキンドル本を本日出版しました。PDF(画像)化されたパブリック・ドメイン書籍を読みやすくテキスト化したものです。
7/22大幅値下げしました。¥220¥120(税込)

国防の常識~昭和十年大日本帝国軍~

大日本帝国時代における国防の常識。昭和初期の軍隊についての基礎を学べる一冊。昭和10年当時に発行された『現代の常識』から抜粋したものです。
※本書は、国立国会図書館デジタルコレクション(著作権消失)にて公開配布されている書籍を、旧字旧仮名を新字新仮名に改めたものです。

冒頭本文サンプル

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上海租界の歴史と暮らし

上海租界の始まり 18世紀なかばごろから、イギリスは清(中国)から茶葉を輸入していましたが、莫大な量の銀が流出し、赤字に悩まされていました。銀不足を解消するために、インド産のアヘンを清に輸出するのですが、清ではアヘンを禁 … 続きを読む

新聞記者の生態(あるいはバルザックの私怨)

作家バルザックとジャーナリズム 1820年代のフランス、パリには新聞記者とジャーナリストがいました。 時は王政復古の時代。フランス王ルイ18世は出版の自由を保障したことで、新聞が創刊されます。 7月革命後、ルイ・フィリッ … 続きを読む

引札見本帖で見る明治の日露戦争

明治38年ごろに描かれた引札見本帖イラストです。そのなかから、日露戦争をデザインした広告を選びました。日露戦争に勝利して歓喜する日本の雰囲気が伝わります。(もしくは浮かれっぷりともいえる)
引札とは江戸時代から昭和始めの広告チラシを意味しており、見本帖はサンプル冊子です。

以下、国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロードしました。全て著作権切れのパブリック・ドメイン画像です。

文字入れサンプル

文字入れサンプル
 ↑こんな具合に、空いたスペースに商店や商品の文字を入れました。

↓引札見本 日露戦争勝利編↓


↑日英米勝利に清と朝鮮が喜ぶデザイン。


↑日露講和。ロシア代表の顔が悔しさそのもの。


↑イギリスとアメリカが同盟国。次の大戦で敵国になるとは、当時は思っていなかったはず……。


↑当時のタバコのデザインと銘柄がわかります。


↑当時の暮らしが伝わるデザイン。


↑鉄道の担夫(荷物持ち)。

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オペラ(歌劇)の盛衰史とカストラート

バロック・オペラ~オペラの誕生 オペラは1600年ごろにイタリア宮廷の娯楽として生まれました。時はバロック――絶対王政の時代です。 ルーツは16世紀ルネサンス時代、ギリシア悲劇を復活させようという試みから始まったものです … 続きを読む

日露混血少年、満州を脱出する~3

裏切られ、置き去りにされて 1946年8月の終わり、ビクトルは父と親戚に見送られ、ハルビン駅から引き揚げ列車に乗ります。 保護者の小隊長は父が奔走して探し回った知り合いでした。子供が単独で引き揚げることはできなかったので … 続きを読む