1930年代ごろに出版された児童向け書籍のイラスト挿絵等です。戦前昭和らしい歴史を感じさせるレトロ感と、現代ではありえないだろうテーマを選んでみました。
以下国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロードしました。全て著作権切れのパブリック・ドメイン画像です。
↑児童向け百科辞典の扉絵。昭和9年出版。当時の理想的な教養高い中流家庭をイメージしたのでしょう。現代の感覚だと、家のそばに工場の煙が出ているのは環境的によろしくないような……。
↑戦前の日本の領土等、現代と国境線や国名が異なる地域がわかります。
↑当時の日本とは思えないような、ヨーロッパ風のモダンな庭とセーラー服。
↑勲章と王冠。現代の百科事典にはなさそうな項目。
↑現代の百科事典にはありえない項目。
↑日中戦争(支那事変)をテーマにした少年向け読み物。挿絵の解説が男泣きに熱い!
↑昭和初期の日本は海外にも領土を持っていたので、各国ごとの年鑑を発行していました。上記は中国(上海)版。出版社名は異なれど満鉄が出資していたようです。
↑満鉄の広告。
↑上記2つは上海の広告。
↑朝鮮年鑑の広告。キッコ○マン?とおもったら、違う会社だった。ロゴも似ているしまぎらわしいけど、昔は問題にならなかったのでしょう。
↑蘇連邦(ソ連)年鑑の広告。当時、樺太も日本だったんだ、と実感できる広告。
↑ジャパン・ツーリスト・ビューロー出版。JTBは戦前にはすでにあったのか、と今更ながら知りました。当時からカタカナ会社なのがかっこいい。
↑汽車づくしと電車づくし。○○づくしだけどページ数はごくわずか(^_^;)
↑これぞ自動車づくし(こちらには「づくし」はついてなかったけど)。当時の車だけでなく、飛行機、電車、消防車まで描いている優れた絵本。資料にもなりそう。
↑明治の歴史なのに、歴史らしい項目は大政奉還と憲法発布しかなかったという謎絵本。明治神宮を讃える内容がメインでした。
↑日露・日中戦争で戦う兵士たちを描いた絵本。明治の終わりから昭和初期は軍国らしいテーマの児童書やイラストがたくさんあります。
↑レトロでかわいい絵本のイラストです。当時の暮らしが伝わります。
※紹介した以外にも戦前昭和の幼児向け絵本にあります。
※上記、絵本作家を紹介。
汽車電車づくし、明治の歴史→榎本松之助氏
自動車、兵隊さん他→金井直三氏
アマゾンキンドル等で電子書籍を有料販売していますが、全て著作権切れです。国立国会図書館デジタルコレクションで名前を検索すれば、該当著作がヒットします。