19世紀パリの娼婦2~愛の幻想と高級娼婦

凋落するメゾン・クローズと台頭するブラスリ 7月王政期(1830~48年)に最も栄えたメゾン・クローズですが、第2帝政期に入ると数を減らし、共和制の1881年以降はさらに減少しました。 商売が立ち行かなくなったメゾン・ク 続きを読む…

19世紀パリの娼婦1~メゾン・クローズとシャバネ、ワン・トゥー・トゥー

メゾン・クローズが生まれた背景 メゾン・クローズ(閉じられた家)あるいはメゾン・ド・トレランス(認可の家)が生まれた背景には、性病――とくに梅毒が蔓延したことが要因です。 梅毒に罹患した妊婦から生まれた子供は死亡率が高く 続きを読む…

サンソン家の末代~初仕事を逃亡した死刑執行人

フランス革命の死刑執行人で紹介した、シャルル・アンリ・サンソンの孫アンリ・クレマン・サンソンが、サンソン家6代目の死刑執行人です。そしてサンソン家の末代でもありました。 アンリ・クレマンを最後に、サンソン家は断絶します。 続きを読む…

新聞記者の生態(あるいはバルザックの私怨)

作家バルザックとジャーナリズム 1820年代のフランス、パリには新聞記者とジャーナリストがいました。 時は王政復古の時代。フランス王ルイ18世は出版の自由を保障したことで、新聞が創刊されます。 7月革命後、ルイ・フィリッ 続きを読む…

タロット占いとカードの歴史 2~オカルト化するタロットと黄金の夜明け団

女占い師マドモアゼル・ル・ノルマン マリー・アデライード・ル・ノルマンは、5歳で両親を失って修道院に入れられたのち、仕立て屋の徒弟奉公へ出されるも、1786年に故郷を捨ててパリへ向かいます。その後、身分の高い女性とパン職 続きを読む…

耽美王ルートヴィヒ2世 4~不可解な死

勝利と敗北 普仏戦争はプロイセンの圧倒的勝利で終わりました。ドイツの3割はバイエルン軍が占めており、大勝利に国中が歓喜します。しかし、ルートヴィヒだけは沈鬱なまま、バイエルン国の行く末を案じていました。 ドイツ統一を承服 続きを読む…

耽美王ルートヴィヒ2世 3~悪夢の婚約

不幸な婚約劇 婚約者ゾフィと姉シシ シシ――オーストリア皇后エリザベートの愛称――は、ヴィッテルスバッハ家の出であり、曽祖父がルートヴィヒと同じでした。父はバイエルン公マクシミリアン・ヨーゼフ、母はルートヴィヒ1世の妹ル 続きを読む…

耽美王ルートヴィヒ2世 2~音楽家ワーグナー

新王の即位 1864年3月ルートヴィヒはバイエルン王ルートヴィヒ2世として即位します。長身で黒髪の美しい軍服姿の青年王に、国中だけでなくヨーロッパ中が沸き立ちます。若い王にみな、期待し、熱狂します。 しかしルートヴィヒ自 続きを読む…

耽美王ルートヴィヒ2世 1~夢想の王子

狂王と呼ばれた、謎多きバイエルン王 ルートヴィヒ2世は、世間から「狂王」と呼ばれていたほど、風変わりな人物でした。青年時代、美しかった王はワーグナーに傾倒し、副官の青年貴族に恋します。晩年は政務ができないほど精神に異常を 続きを読む…