上海租界の歴史と暮らし

上海租界の始まり 18世紀なかばごろから、イギリスは清(中国)から茶葉を輸入していましたが、莫大な量の銀が流出し、赤字に悩まされていました。銀不足を解消するために、インド産のアヘンを清に輸出するのですが、清ではアヘンを禁 … 続きを読む

引札見本帖で見る明治の日露戦争

明治38年ごろに描かれた引札見本帖イラストです。そのなかから、日露戦争をデザインした広告を選びました。日露戦争に勝利して歓喜する日本の雰囲気が伝わります。(もしくは浮かれっぷりともいえる)
引札とは江戸時代から昭和始めの広告チラシを意味しており、見本帖はサンプル冊子です。

以下、国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロードしました。全て著作権切れのパブリック・ドメイン画像です。

文字入れサンプル

文字入れサンプル
 ↑こんな具合に、空いたスペースに商店や商品の文字を入れました。

↓引札見本 日露戦争勝利編↓


↑日英米勝利に清と朝鮮が喜ぶデザイン。


↑日露講和。ロシア代表の顔が悔しさそのもの。


↑イギリスとアメリカが同盟国。次の大戦で敵国になるとは、当時は思っていなかったはず……。


↑当時のタバコのデザインと銘柄がわかります。


↑当時の暮らしが伝わるデザイン。


↑鉄道の担夫(荷物持ち)。

続きを読む

日露混血少年、満州を脱出する~3

裏切られ、置き去りにされて 1946年8月の終わり、ビクトルは父と親戚に見送られ、ハルビン駅から引き揚げ列車に乗ります。 保護者の小隊長は父が奔走して探し回った知り合いでした。子供が単独で引き揚げることはできなかったので … 続きを読む

日露混血少年、満州を脱出する~2

ハルビンへ向かう 翌日、ヤケシの駅に到着したビクトルは村長の家を訪ねます。そこに母親は来ていませんでした。 次に母の友人の薬局へ入ると、逃亡直前の美人三姉妹がいました。ウクライナ人である姉妹たちは「今すぐ、逃げなさい!」 … 続きを読む

日露混血少年、満州を脱出する~1

日本人の父とロシア人の母を持つサンボ(ロシア国技)選手だった、ビクトル古賀。彼は満州で生まれ、終戦直後、11歳のときたった独りで、日本に帰国しました。 ロシア人との混血だったため、帰国するさなか「ソ連に帰れ」と引き揚げ隊 … 続きを読む

昭和初期の暮らし

今では忘れられた昭和初期(1920年から1950年頃)の生活をいくつか紹介。 懐かしいと思う人、言葉だけ知っている人、まったく知らない人、世代によって読後感が違うはず。 ちなみに私は「聞いたことあるけれど、実物はほとんど … 続きを読む

第一次世界大戦、ドイツで抑留された日本人 2

植村氏、抑留の日々~2 日本名誉領事の変貌 9月のドイツはすでに秋が始まっていました。 同房していたベルトラントは両親の助力で釈放され、つぎは隣室だったフランス人ゲイヤールと一緒になります。彼は軍籍にあったため、本国から … 続きを読む

第一次世界大戦、ドイツで抑留された日本人 1

第一次世界大戦のドイツと日本人 日露戦争でロシアと戦い勝利した日本を、当時のドイツは好意的に思っていました。ドイツとロシアは敵対国だったからです。 第一次世界大戦勃発当時は日本人だけでなく、ヨーロッパ――ドイツの人々も戦 … 続きを読む