耽美王ルートヴィヒ2世 4~不可解な死
勝利と敗北 普仏戦争はプロイセンの圧倒的勝利で終わりました。ドイツの3割はバイエルン軍が占めており、大勝利に国中が歓喜します。しかし、ルートヴィヒだけは沈鬱なまま、バイエルン国の行く末を案じていました。 ドイツ統一を承服 続きを読む…
勝利と敗北 普仏戦争はプロイセンの圧倒的勝利で終わりました。ドイツの3割はバイエルン軍が占めており、大勝利に国中が歓喜します。しかし、ルートヴィヒだけは沈鬱なまま、バイエルン国の行く末を案じていました。 ドイツ統一を承服 続きを読む…
不幸な婚約劇 婚約者ゾフィと姉シシ シシ――オーストリア皇后エリザベートの愛称――は、ヴィッテルスバッハ家の出であり、曽祖父がルートヴィヒと同じでした。父はバイエルン公マクシミリアン・ヨーゼフ、母はルートヴィヒ1世の妹ル 続きを読む…
新王の即位 1864年3月ルートヴィヒはバイエルン王ルートヴィヒ2世として即位します。長身で黒髪の美しい軍服姿の青年王に、国中だけでなくヨーロッパ中が沸き立ちます。若い王にみな、期待し、熱狂します。 しかしルートヴィヒ自 続きを読む…
狂王と呼ばれた、謎多きバイエルン王 ルートヴィヒ2世は、世間から「狂王」と呼ばれていたほど、風変わりな人物でした。青年時代、美しかった王はワーグナーに傾倒し、副官の青年貴族に恋します。晩年は政務ができないほど精神に異常を 続きを読む…
植村氏、抑留の日々~2 日本名誉領事の変貌 9月のドイツはすでに秋が始まっていました。 同房していたベルトラントは両親の助力で釈放され、つぎは隣室だったフランス人ゲイヤールと一緒になります。彼は軍籍にあったため、本国から 続きを読む…
第一次世界大戦のドイツと日本人 日露戦争でロシアと戦い勝利した日本を、当時のドイツは好意的に思っていました。ドイツとロシアは敵対国だったからです。 第一次世界大戦勃発当時は日本人だけでなく、ヨーロッパ――ドイツの人々も戦 続きを読む…
9.大火とポーランド王選出 カザンとアストラハンを奪回しようと、タタール人は幾度もロシアへ侵攻しました。 1571年、タタールがモスクワの家屋に放火します。たちまち大火となり、首都は黒焦げになります。逃げまどう住人たち。 続きを読む…
6.二度目の結婚と裏切り者たち アナスタシアを失ったイヴァンは、疑心に苛まれ、何者かに毒殺されたのだと思いこみます。側近の大貴族たちは、成り上がり者の臣下であるシリヴェストルとアダーシェフを疎んでおり、彼らが暗殺したのだ 続きを読む…
3.カザン攻略 内政改革を進めるいっぽう、イヴァンは周辺諸国の情勢にも目を配っていました。 隣国のスウェーデン、ポーランド、そして一番の悩みの種は異教徒の国、タタールでした。ロシア領内を何度も侵入し、イヴァンをいらだたせ 続きを読む…